お知らせ

2020 / 05 / 15  12:00

【コラム】法律お役立ちコラム《その他_vol4》

新型コロナによる業績悪化をどう乗り越えるか

 

1 はじめに

新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う緊急事態宣言により、経営に深刻な影響が出ている事業者が多くいることと思います。

売上が激減し、資金繰りが悪化しても、なんとか事業を継続していくために検討すべき事項を挙げます。

 

2 検討すべき事項

(1) 実態の確認

 対策を検討するにあたって、まずは現状の実態を把握することが不可欠です。

 個人事業者や中小企業の場合、資金状況などについて常には現状把握をできていないことも少なくありませんので、まずはこの作業を行います。

 具体的には、日次資金繰り表(日繰り表)を作成し、どこまで資金が持つかを念頭に、自社の財務状況を把握しましょう。

(2) 資金確保

 国や自治体の緊急融資制度、信用保証制度、持続化給付金などの給付金や、雇用調整助成金などの助成金などの制度をフル活用しましょう。

 また、今後新たな融資や助成金制度などが創設される可能性もありますので、情報収集を怠らないようにしましょう。

 顧問税理士がいる場合には、このような制度についても相談してみるとよいです。

(3) 支出の抑制

 経費を徹底的に抑えることも必須です。

 この機会に、経費に無駄がないか、洗い出してみましょう。

 また、支払期限を迎えるものについても、猶予してもらえないかを検討しましょう。

 具体的には、公租公課、金融機関への返済、公共料金の支払い、賃料の支払いについて、猶予してもらえないか相談をします。

 賃料については、場合によって一定期間に限り減額をしてもらえないか相談をしてみるのもよいです。

 その場合、どうしても減額には応じてくれなくても、保証金や権利金などとして差し入れている金額をもって家賃に充当してもらえる可能性もあります。

 

3 さいごに

誰もが経験したことのない状況で、特に経営者にとっては先が見えない不安は甚大なものだと思います。

状況を抱え込まず、時には専門家に相談することも選択肢に入れ、危機を乗り越えてください。

 

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